公開:2021年9月28日
更新:2024年10月

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IBDの気になることば

IBDに関することばの解説をしています。

監修:弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座 教授 櫻庭 裕丈 先生

公開:2021年9月28日
更新:2024年10月

監修:弘前大学大学院医学研究科 消化器血液内科学講座
准教授 櫻庭 裕丈 先生

炎症

炎症とは、からだの一部が熱をもち、赤く腫れたり痛んだりすることをいいます。

からだに侵入した細菌やウイルスなどの病原菌からからだを守るために、白血球が戦っている状態のときに起こる生体を守るしくみのひとつです。

炎症によって生じる特徴的な症状に次の4つがあります。
発赤:炎症が起きている部分が赤くなること
熱感:炎症が起きている部分が熱をもつこと
腫脹:炎症が起きている部分が腫れること
疼痛:炎症が起きている部分に痛みがあること

肺炎や咽頭炎など「○○炎」という病名がありますが、これは肺や咽頭などの部分が炎症を起こしている病気のことです。たとえば、咽頭炎は、のどに入ってきたウイルスから自分を守るために炎症を起こした結果、痛みを感じたり、ものを飲み込みにくくなったりします。

一方、炎症性腸疾患や関節リウマチのような自己免疫疾患の人のからだのなかでも、病気が悪化したときは炎症が起きています。この場合、外から侵入してくるウイルスなどに対してではなく、もともとからだのなかにあるタンパク質など自分の組織を敵と誤認して攻撃した結果、炎症が生じるのです。

参考図書:図解 看護・医学事典 第8版  医学書院