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IBDとは?

疫学

IBDの患者数は増加傾向にある

日本では、潰瘍性大腸炎の患者さんの数もクローン病患者さんの数も増加傾向にあります。

潰瘍性大腸炎の患者さんの数は、1980年には4,406人でしたが、1990年には2万3,200人、2008年には10万4,721万というように、年々5,000人程度の割合で増加しています。2012年度には14万3,733人、2013年度には16万6,060人と報告されています。

クローン病の患者さんも、1976年には128人でしたが、その後、年々増加し続け、2012年度には、3万6,418人、2013年度には3万9,799人と報告されています。

IBDの患者さんの傾向

発症年齢については、潰瘍性大腸炎の発症のピークは20代になりますが、小児から50歳以上の年齢層にもみられます。クローン病では10代から20代の若年者に多いことが報告されています。

男女比については、潰瘍性大腸炎の患者数は、男女ほぼ同じで、性別による差はみられません。ただし、クローン病は2:1の割合で男性に多いという報告があります。

潰瘍性大腸炎もクローン病も世界的にみて先進国に多い病気です。アメリカやヨーロッパで高い発症率が示されています。アメリカでは、50~100万人のIBD患者がいるといわれていますが、潰瘍性大腸炎とクローン病の患者さんの割合はほぼ同じであるといわれています。また、IBDが増加している国では、まず潰瘍性大腸炎の発症率が増加し、その10年後くらいにクローン病の発症率も増加していく傾向にあります。

潰瘍性大腸炎もクローン病も「非特異性腸炎」と呼ばれているように、原因は特定されていません。どちらも家族内での発症が認められることがあるため、何らかの遺伝的要因があると考えられていますが、明確に証明されているわけではありません。おそらくは遺伝的要因と食生活などの環境的要因が複合して、消化管内で免疫系の異常反応が生じて、発症するのだと考えられています。

ただし、クローン病については、生活環境と食生活が大きく影響し、動物性タンパク質や脂肪を多く摂取する食生活や、喫煙者に発症しやすい傾向があると考えられています。