潰瘍性大腸炎
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症状

主な症状

潰瘍性大腸炎の症状では、排便の異常が主で、ほとんどの患者さんで初期に下痢を経験します。病気が進行していくと、下血、血便、粘液便がみられるようになり、痙攣性の腹痛が起こることもあります。腸からの出血が続くと、貧血や発熱が起こるようになり、腸内の炎症が続くと腸管が狭くなります。ほかには吐き気や嘔吐、脈が速くなる(頻脈)、体重減少などが起こることもあります。
これらの症状は自然によくなったり、再び悪化したりするのを繰り返すことがあります。また、精神的なストレスが積み重なると、症状が悪化することもあります。

合併症

潰瘍性大腸炎では、合併症(ある病気が原因となって起こる別の病気)が起こることがあります。潰瘍性大腸炎の合併症には、腸管に起こる「腸管合併症」と全身に起こる「腸管外合併症」があります。

腸管合併症

腸管合併症でのうち、大量出血や穿孔、中毒性巨大結腸症は、初発症状としてもあらわれる一方、狭窄やがん化は長期経過のなかであらわれます。大量出血や大きな穿孔に対しては手術となります。体調の異変に気づいたときは、ただちに主治医に連絡するようにしてください。

大腸がんに対する不安

潰瘍性大腸炎の患者さんでは、そうではない人に比べて大腸がんのリスクが高いといわれています。発症後10年以上の経過、合併症として原発性硬化性胆管炎を経験、家族に大腸がんの患者さんがいる、慢性的な下痢や下血などの症状の長期化などがリスクになると考えられています。

「がん」というと心配になりますが、心配しすぎるのも問題です。潰瘍性大腸炎の治療で定期的に受診しているのですから、むしろ積極的に定期検査を行って早期発見を目指すことが求められます。

腸管外合併症

腸管外合併症は、全身の臓器で起こります。関節炎や皮膚病変、眼病変が比較的多い合併症です。胆石や腎結石、原発性硬化性胆管炎、脊椎炎、口内炎、静脈血栓などもみられます。そのほか、高熱や体重減少、腹痛、下痢などが起こることが知られています。