クローン病 Chrohn's disease
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治療

治療目標

クローン病は、はっきりとした原因がわかっていないので、現状では完治に導く治療法はありません。しかし、治らない病気と悲観しないでください。患者さんがクローン病という病気を正しく理解し、適切な治療を行っていけば、この病気をもたない健康な人とさほど変わらない日常生活を送ることができます。したがって、病気を気にせずに生活できるよう、寛解期(症状が軽い時期)を長く維持することが治療の目標となります。

実際のところ、ときどき症状があらわれる時期(再燃)を経験しつつも、多くの患者さんが治療や検査を受けながら寛解期を長く維持して生活しています。

クローン病の治療の経過

クローン病の患者さんは、活動期(症状の重い時期)と寛解期(症状が落ち着いている時期)を繰り返します。医師は、患者さんの状態に合わせて治療を選択します。

基本的には、薬物療法を中心とした内科的治療で、炎症を抑えることによって症状を和らげていきます。しかし、内科的治療だけでは症状のコントロールが難しい場合には、外科的治療、つまり手術を行うことになります。

クローン病の治療の方針

治療の方針としては、寛解期を「導入」するための「寛解導入療法」と、寛解期を維持するための「寛解維持療法」に分けられます。寛解導入療法では、この病気の基礎薬である「5-ASA製剤」だけでなく、ステロイド薬など多くの種類の薬を組み合わせて、患者の症状などに合わせて使います。バイオ医薬品(生物学的製剤)という比較的新しいタイプの薬も使われます。寛解維持療法では、5-ASA製剤を中心に進めます。バイオ医薬品で寛解導入療法をした場合は、寛解維持療法でもバイオ医薬品を使用します。

また、痔瘻に対する治療として、抗菌剤などを投与することもあります。